【インタビュー】業界で注目される環境配慮型販促「SPGs」
(Interviewer:PXC株式会社 UTSUSU編集長 田村 典子)

Interviewee:PXC株式会社 執行役員 兼 ハンソクエスト事業グループ グループ長 小松謙一
プロジェクト立ち上げから3ケ月余りで業界メディアが記事を掲載
― 本日は、今年1月に立ち上げた「SPGs(サステナブルプロモーションゴールズ)」が、プロジェクト立ち上げ僅か3ケ月ほどで業界メディアに取り上げられたその理由や経緯、また今後のSPGsの取り組みについて、ハンソクエスト事業グループのグループ長である小松役員にお話をお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。
(小松)よろしくお願いします。
― 今回、SPGsに関する記事を掲載いただいた業界メディアを教えてください。
(小松)「板紙・段ボール新聞」という業界新聞にSPGsの記事を掲載いただきました。「板紙・段ボール新聞」は1960年(昭和35年)創刊で、業界内メディアとしては歴史ある媒体です。主に製紙業界やダンボール業界のニュースを掲載していますので、弊社の運営する販促特化型マッチングサイト「ハンソクエスト」のメンバー企業様も購読されている会社さんが多いです。
―今回、SPGs(サステナブルプロモーションゴールズ)の取り組みに対して、どのような視点から記事掲載のお声がかかったのでしょうか?
小松)販促業界は、ノベルティなど生活者と直接接点が多いカテゴリーでは環境配慮型の採用が進みつつありますが、店頭販促物や各種イベントで使用する装飾物や資材などは未だ環境配慮型の導入が進んでおらず、販促業界におけるSDGsの貢献が不十分であるという課題がありました。それと云うのも、販促物や販促資材を発注されるメーカーや流通側の多くが「販促予算の問題」から積極的導入が難しいといった状況があり、一方で発注を請け負う我々プロモーション・販促業界の制作・製造現場でも、技術や開発コストの面などで課題が多く、結果的にSDGsを目標とした企業のリクエストに理想的なかたちで応えていくことが難しいという実態がありました。そのような課題を解決するために、販促の企画・制作・製造の請け負い側である我々が、自らこれらの課題解決に「組織」で挑みはじめたこと、また、これまでの業界の慣習を打ち破りたいという改革志向に強く興味をもって頂けたようです。
―販促業界におけるブレイクスルー思考にニュース性を見出して頂けたわけですね。
(小松)そうですね。それと同時に「環境も人の心の豊かさも置き去りにしない販促」というSPGsのブランドコンセプトや、生活者が商品やサービスを[見つける・知る・選ぶ]買い物の楽しさ=心の豊かさの提供し得る、「販促×環境」の両輪を追求していくという姿勢にも評価をいただきました。
―最も大事なことは、このSPGsの取り組みを続けていくことだと思いますが、業界メディアからSPGsの取り組みに対して一定の評価を頂けたということは、このプロジェクトにとって、小さいながらもひとつの成果ですね。
(小松)はい、大変嬉しく思います。こういったことを励みに益々精進していきたいです。
―ちなみに、小松さんご自身がこのようなメディアからの取材を受けたことは、過去にありましたか?
(小松)いえ、実は初めてでした。ですので、非常に緊張しました。それでも、このSPGsのプロジェクトは、弊社の1社の取り組みではなく、「ハンソクエスト」という組織としての取り組みですので、そのハンソクエストメンバー企業様の思いも含めて、自分がしっかり代弁したいという気持ちが強く、たいへん緊張しながらも熱意をもってお話させていただけたと思います。
―自分自身や自社の考えを話すという体ではなく、背負っているものと云いますか、SPGsプロジェクト組織の代表として伝えなければならない使命感のようなものが、極度の緊張の中であっても、小松さんを熱弁するに至らせたわけですね。
(小松)そのとおりですね。そのおかげと云いますか、販促業界に携わる企業集団として、このSPGsを立ち上げ、それを皆で盛り上げていきたいという文脈を、すごく重視して記事に取り上げていただきました。
―我々のような請負側は、事業会社やメーカーと違って、どちらかというと裏方の仕事が多いので、今回のように何かの取り組みをメディアに取材されるような機会はあまり多くは無いですよね。それで云いますと、今回「ハンソクエスト」という業界特化型でプロフェッショナルでありながら、縁の下の力持ち役の多い集団組織で、SPGsという目に見えるブランドやプロダクトを発信する動きによって初めてそこに焦点があたり、そこではじめて我々裏方側の企業にも幾ばくかの焦点があたったということですよね。
(小松)本当にその通りですね。今回の記事でも、第1・2・3弾のSPGsプロダクト共同開発先でありハンソクエストのメンバー企業である有限会社片桐抜木型さんと株式会社阿部紙業さんについては、取材の際に記者さんに2社様の社名をお伝えして、そのまま記事に掲載頂くようお願いをしました。片桐抜木型さんは、今回取材いただいた「板紙・段ボール新聞」を購読されていらっしゃるので、記事内に社名が掲載されたことをとても喜んでくださいました。これからもSPGsブランドを切り口に、ハンソクエストメンバー企業の皆さんと一緒に表舞台に出る機会を創出して、そこで我々プロのノウハウや技術をもっと幅広く知って貰えるよう精一杯取り組んでいきたいと思います。
―そうですね。そして我々の推進する環境配慮型プロモーション「SPGs」をメーカーや流通側にもご理解・共感いただき、積極的に導入頂くことで、業界全体で環境配慮に貢献していければ良いですね。
(小松)まさに、それこそが我々の目指す「SPGs(サステナブルプロモーションゴールズ)」ですね。

2025年5月7日発行「板紙・段ボール新聞」

環境も人の心の豊かさも置き去りにしない販促「SPGs」
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