体験をつくるいとなみ

デザイン × 印刷加工技術

表紙デザイン : 飯島 理
nide Inc. 代表取締役 / vina nide Co.,Ltd. Founder / PXC Inc. CCO(Chief Creative Officer)

 

今回の表紙デザインでは、PXC株式会社が今まさに向かっている、変容と進化といったキーワードを、コールドフォイル印刷とモアレパターンを組み合わせたグラフィックとして形にしています。印刷表現が持つ物質性と、視覚効果がもたらす体験性を両立させることで、冊子を手に取った瞬間から読者に小さな驚きを届けることを目指しました。
コールドフォイル印刷は、光の角度によって色や質感が揺らぎ、見るたびに異なる印象を生み出します。その反射特性によって、紙でありながらデジタルディスプレイのような生きた表情が立ち上がり、PXCが展開するXR領域やテクノロジー分野のイメージとも自然に呼応します。

そこに重ねたモアレパターンは、線と線が干渉し合うことで生まれる、視覚の揺らぎを意図的に利用したものです。立体のように見えたり、波打つように動いて見えたりする視覚現象は、視線を動かすたびに変化を生み出し、「体験としてのグラフィック」という今回のテーマに直結しています。PXC株式会社がいままさにもつ変化の力強さと、未来へ向かう動きの気配を、印刷技術そのものの質感変化として表現したのが、今回の表紙です。静止した紙面でありながら、光と視線に反応して揺らぐ。触れる距離まで近づくと、細部の重なりが立体的に感じられる。これらを、意図したゆらぎとして、PXCの現在地と未来を象徴する「体験」となるよう、デザインしています。

(コメント執筆 : 飯島 理)

 

UVオフセット機で表現可能な箔の印刷方法

従来の箔押し加工といえば専用機械で加工を施していましたが、コールドフォイルはオフセット印刷機そのものに胴を組み込み、フルカラー印刷と同じ機械で箔押し表現が出来ます。​

フォイルの上に4c印刷​

通常箔押しの上に印刷は出来ませんが、コールドフォイルはフォイルの上から印刷が可能となります。​
さまざまな色調はもちろん、グラデーション表現も可能。
箔押し同様、部分的にフォイルを入れることも出来ます。​​

繊細な表現が可能​

細かい線はどうしても端がかすれてしまったり、品質も不安定になりがちです。コールドフォイルは箔押しのように型を作る必要がないため、繊細な表現が可能です。​​​

プリンティング ディレクション:佐藤 大輔(PXC Inc.)​

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