ライター組合と秘書部のクラウドワーカーにインタビュー

PXC HUMAN RESOURCES

PXCのAMAIZIN事業グループが統率する「ライター組合」と「秘書部」は、合計1,700名以上が在籍するオンラインスキルアップコミュニティです。仕事の発注・受注プラットフォームとしての機能に加え、スキルアップにつながる学びの場でもあり、PXCのデジタル事業を支える屋台骨のような存在と言っても過言ではありません。「ライター組合」では記事・コンテンツ制作・インタビュー・資料作成などを、「秘書部」ではスケジュール管理・給与計算・仕訳作業など、オンライン秘書業務でお客様のビジネス成果につなげるサポートをしています。メンバーは日本全国のみならず、海外でも活躍中です。今回は、クラウドワーカーとして活躍されている濵崎侃(はまさきなお)氏と土谷みみこ氏のお二人に、活動内容や仕事をするうえで大切にしていることなどをうかがいました。

ライター組合のディレクターに聞く!
お客様の信頼と成果を獲得するポイントとは

濵崎 侃(はまさきなお)氏

20代の頃は救急救命士として医療現場に従事。しかし、2020年のコロナ禍を機に、働き方を見直す。在宅でできる仕事を模索する中、2021年4月からライターとして活動を開始、同4月にライター組合に入会する。現在はライティングだけでなくディレクターとして15社以上のクライアントを担当するなど、幅広い案件を手掛けている。鹿児島県在住。

 

ー 現在携わっている業務について教えてください。

ライター組合のディレクターとして、主にSEO記事や資料、メルマガの制作などのコンテンツ制作プロジェクトの指揮を執っています。業務内容としては、お客様のオウンドメディアの分析・戦略立案や、ライターさんが執筆した原稿のチェックなどです。また、お問い合わせがあれば商談したり、既存のお客様に施策を提案したりなど、営業の役割も担っています。

ー オンライン上で仕事を受注する”クラウドワーカー”として心がけていることは何ですか?

在宅での業務が中心となるクラウドワーカーは、やり取りのほとんどがオンラインで行われます。そのため、オフラインと比べ、表情や空気感といった非言語的な要素が伝わりにくくなりがちです。そんな中で常に私が心がけているのは、お客様の立場に立って対応することです。たとえば、一般的には打ち合わせが終了すると、やりとりは一旦終わりとなりますが、私たちは次のアクション内容や議事録をお客様にメールでお送りしています。そうすることで、ミーティングに参加できなかった方にも情報が伝わり、業務ミスや共有漏れが防げるからです。また、連絡をいただいた際はできるだけ早く返信し、お客様に安心感を持っていただけるよう努めています。

ー 担当した業務で、どのような成果を達成しましたか?

新規立ち上げの経理系メディアのSEO記事制作のご依頼では、記事公開から約1年後に月間訪問数が約15万、CV数(成果につながった数)は約1,000を獲得しました。事前の競合調査やサイト診断を実施して記事を投稿し続けたところ、狙ったキーワードで1位を獲得できたのは約80%にのぼりました。また、別の既存セキュリティ系メディアでは、似たような内容が重複している記事の削除や記事のリライトを行ったことで、メディア全体の利用者数が対前年比237%を達成した事例もあります。

ー なぜこのような成果が出せたのでしょうか?

ライター組合は、ライティングやAI活用スキル、ビジネスマナーまで実践的に学べる場です。加入費用がかかるため、自己投資を惜しまず成長意欲の高い人材が集まります。このように、ライター組合では質の高い講座で学べる環境が整っていることと、スキルと意欲の高い人材が集まるという強みがあり、そのようなメンバーから担当ライターさんを採用しているため、さまざまな成果につながったのではないでしょうか。また、ライターさんは講座で得た学びを仕事で生かし、さらにディレクターから改善の指摘を受けて成長していく良い流れができていることも、お客様の成果に貢献できた要因と考えています。

ー お客様からいただいてうれしかった言葉はありますか?

担当したメディアで「過去にはないほど、問い合わせや資料請求が発生した」という声をいただきました。他にも、一度キーワードを変えてみてはいかがですか?とお客様にご提案した際に、「自分たちでは気づかなかった新しい視点をもらえました。ありがとう」とお礼を言われたこともあります。お客様の成果につながり、さらにその成果を喜んでいただけると、本当にうれしいですね。

 

 

 

企業のお困りごとをお助け!
オンライン秘書のミッションはお客様の時間を増やすこと

土谷 みみこ氏

大学卒業後、損害保険会社に就職し、出産を機に退職。1年の専業主婦期間を経て、一般事務職に従事。第二子妊娠時にオンライン秘書業務を開始し、2019年独立。現在は、オンライン秘書業務に加え、秘書部の講座企画、新規会員の募集などのコミュニティ運営業務も行う。著書に『「ゆる副業」のはじめかた オンライン事務 コネ・経験不要、スキマ時間でしっかり稼ぐ!』(翔泳社)

 

ー オンライン秘書に依頼されるのはどのようなお客様が多いですか?

主に、社員10人以下の中小企業や、個人事業主の方からご依頼をいただいています。細々とした事務作業に追われて、コア業務に注力できない方が多いです。必要な作業に必要な時間だけご依頼いただけるので、コストを抑えながら業務の効率化が可能になったとお声をいただいています。

ー お客様とのコミュニケーションで心がけていることは何ですか?

お客様とのやりとりで違和感を覚えたら、速やかに連絡を取るようにしています。テキストコミュニケーションでは「誰が」「いつ」「どうした」などの情報が省略されやすく、認識のすれ違いが発生することも少なくありません。そのようなときは、Web会議ツールで会話し、対応しています。ほんの5分話すだけで、お互いの認識のズレを解消できることもあり、在宅勤務でもオフィスにいるかのようなスムーズな連携を実現できています。

ー クライアントワークで大切にしていることはなんですか?

お忙しいお客様には、オンライン秘書で対応できる業務があれば、先回りして提案しています。たとえば、一次返信のような簡単な業務を、時間に余裕がないお客様ご自身で対応されているケースも少なくありません。そのため、お客様が本来の業務や大切な時間に集中できるようにすることが、私たちの重要な役割だと考え、オンライン秘書でも対応できる業務は積極的に提案しています。また、お客様が何気なく話した一言も心に留めておき、次の仕事で活かすことを心がけています。そういった細やかな配慮が、お客様の満足度を高めるのではないでしょうか。

ー 秘書部に所属するクラウドワーカーの強みについて教えてください。

秘書部のクラウドワーカーは、日本全国・海外で活動中です。秘書部では月4回の講座や相談会が行われていますが、講座の内容は私がオンライン秘書として実際に実行している仕事の方法をご紹介しています。その際には受講生がすぐにマネができるように再現性に注意をして講座を設計しています。そのため、受講生は講座をきちんと受講すれば、高品質なサービスをクライアントに提供できることが秘書部の大きな特徴です。学びの意欲が高いクラウドワーカーは、オンライン秘書業務に必要なスキルを一通り身につけています。さらに秘書部では、「ちょこっと秘書」という10時間/月から幅広い業務のサポートを提供している株式会社エヌエフエーとも連携しています。正社員採用までは必要ないものの、一部の業務だけ依頼したいとお考えの企業様は、ぜひご相談ください。

(取材・執筆:おおしまはな、編集:大森ろまん)

前へ 次へ