This is “立体脳”
販促物の構造設計ノウハウによって培われたPXCの3D思考力
SALES PROMOTION PROFESSIONAL COMPETENCE
執筆:UTSUSU編集長 田村典子
そもそも“立体脳”って何?
「立体脳って何ですか?」。わたしが書き留めた記事のキャッチコピーを目にした社員からごく普通にそう聞かれました。この“立体脳”という言葉は、所謂わたしの頭の中にあったイメージ的な造語で、故に正しい言語でも流行りのワードでもありません。最近注目を集めているトレンドワードで云うところの「空間認知能力」や「空間把握能力」にあたるかと思います。
空間認識能力(spatial perception)とは
空間認識能力とは、三次元空間における物体の位置・形状・方向・大きさ・位置関係などを素早く正確に認識する能力で、空間認識力が優れていると紙に描かれた図形を見て立体物をイメージしたり、地図を見て自分の位置や進むべき方向を正しく理解したりできます。また、空間認識能力は、IQ(Intelligence Quotient、知能指数)とも関係があるとのこと。二次元の図を見て三次元の立体物を想像するには、「推論などのより高次の機能」が必要とされるため、つまりは空間認識能力が高い人は、IQも高いだろうと推測されるわけです。
「空間認識能力」は「言語能力」や「数学力」に匹敵するほど重要
近年、物体同士の空間的な関係を理解し、記憶する能力である「空間認識能力」が「言語能力」や「数学力」に匹敵するほど重要で、この能力はクリエイティビティやイノベーションにおいて主要な役割を果たしているとも言われています。
なぜいま「空間認知能力」が注目されているのか
ここ最近、この「空間認知能力」は、子どもの教育の一環として注目されています。現代の子どもたちにとっては、空間認識能力を育む機会や手段が少ないことがその理由として挙げられているようです。
かつて昭和の時代までは、遊びは積み木やあやとり、公園の遊具、鬼ごっこなど、子どもたちの遊びは立体的なものばかりでした。その為、昭和の子どもたちは立体的な遊びを通じて、自然に空間認識能力を培っていたと言われています。しかし一方で、近年は、スマートフォンやタブレットを使った動画視聴やゲームなど、平面的な遊びが中心的となり、立体的な遊びを行うことが少なくなってきており、学校教育においても、見取り図や空間図形の問題を理解できないまま卒業する子どもが少なからずおり、空間認識能力を鍛える機会や手段の少なさが課題になっているそうです。
空間認識能力が低いとどうなるのか?
空間認識能力が低いと身体の感覚や動作が鈍くなり、距離や幅、高さをとらえる事が難しく、物にぶつかったり、つまずいて転んだりする事が多くなります。また、運動やスポーツも空間の認識が低いと、ボールを投げる距離や速さの予測、跳び箱の踏切位置などの感覚を把握するのが難しい為に苦手になる場合もあるそうです。
都市には平面的な思考が蔓延している
森や山などの自然界には平面は殆どなく、その多くが複雑で立体的ですが、都市には平面が数多く存在しています。紙や本、テレビやスマートフォンも全て平面です。その為、子どもだけでなく、わたしたち大人も知らず知らずのうちに頭では世界を平面的に認識してしまっているのです。そして世界を平面で認識していると思考も平面的になってしまうと言われています。実際、平面的に考えることと、立体的に考えることは、言葉通り、“次元”が違います。次元が違うということは、モノの見方や考え方、そして解決方法が全く違うということです。
50年の製造ノウハウによって培われた PXCの3D思考力
わたしたちPXCは日々様々なセールスプロモーションの企画・制作・製造を行っていますが、PXCが最も有するノウハウは、プロモーションに必要な様々な販促物の設計や製造です。つまりは、PXCのメンバーは基本思考が3Dになっていて、物事を平面で捉えることはあまりありません。また、このPXCの基本思考は、仕事柄、単に立体的に捉えるという思考ではなく、物体を立体的に捉えるのと同時に質量の有るものとしても認識します。わたしたちPXCはこの思考力によって、クライアントの要望に適した販促物の形状を考え、また重量などを考慮した材質選定や構造設計を行っています。
イベントや催事の出展・装飾にも空間認識能力は欠かせない
PXCでは販促物の企画・制作・製造の他、イベントや催事におけるブースの企画・制作・製造・施工のご依頼も多く頂いています。長年の販促物制作で培ってきた空間認識能力とセールスプロモーション会社ならではの視点で、設計・仕様・材質の選定から輸送費や使い回しまでを考慮した梱包の形態に至るまでトータルに工夫を凝らした対応で多くのクライアント様よりご支持を頂いています。
このような空間認識能力が必要な案件がありましたら、“立体脳”を有するセールスプロモーションのプロ集団、PXCにいつでもお気軽にご相談いただければと思います。
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