【セールスプロモーション実績】“書くこと”に付加価値を。

ブランドの特徴を活かした新たなベネフィット提案

価値提案 × プロモーション

今年創業128年目を迎える筆記具大手メーカー:ゼブラ株式会社様。PXCでは2022年より様々なプロモーションのお手伝いをさせて頂いています。今回は2022年お取引開始当初より課題をご共有いただいている「サラサブランド」の中で、発売20年を迎えたロングセラー商品「サラサクリップ」の小中高生をターゲットとした使用率回復を図る為のプロモーションについてご相談をいただきました。

 

競合他社商品への流出を防ぐ

サラサクリップは、さらさらとした書き味と、あざやかな発色が特長のノック式ジェルボールペン。ゼブラ様の調査によると、学生が最も使用しているボールペンに位置づいています。しかしここ数年、競合他社がデザイン性やタレントを起用したイメージ戦略で新しいアプローチを展開しており、徐々にサラサクリップのパイを侵食。この現状を打開するために、何らか新たな切り口訴求が必要という状況下でのご相談でした。また、商品購入の最も高い意思決定要因となっている「売り場での接触機会」を今回のプロモーション展開の前提条件とされていました。

 

「書くためのツール」としての本質的な付加価値訴求を提案

提案にあたり、わたしたちが考えたことは、タレントなどを起用したイメージ戦略やIPとのコラボ企画など、プロダクトの持つ機能価値とは別の付加要素で、一時的な購買衝動を促すのではなく、基本的価値である筆記具としての新しい価値の提供が出来ないだろうか?ということでした。「書くためのツール」としての本質的な付加価値訴求が出来れば、イメージ戦略や機能とは異なる別要素で台頭してきている競合他社との差別化を図ることができ、何よりこの方法が望ましいと考えた理由として、日本におけるボールペンのパイオニアであるゼブラ社が、書くことそのものの価値を重視する姿勢が、企業としての価値向上にもつながると考えたからです。

 

ブランドのUSPを活かす

次にわたしたちが活かしたいと考えたのは商品のUSPでした。サラサクリップが発売以来掲げているこの特徴は、ブランドのアイデンティティとして長い間、広く認知されている強みだと考えました。また一方で、この特徴が高齢化社会によって、活されにくくなっているという別の課題もあったため、このUSPを今の時代に即したかたちで活かす方法を考えました。

 

豊富な色展開のサラサクリップだから出来ること

多色展開のサラサクリップならではの訴求として、わたしたちは「色」に着目しました。この「色」と「書くこと」が直接的に結び付く何かが新しい価値になれば、それがサラサブランドのUSPを活かし且つ筆記具としての本質的な付加価値訴求になると考えたからです。

 

「ノート力」を高める色の効果

ターゲットは学生。デジタル中心の生活で、書く文化が薄れつつある世代において、今でも書くことに価値を置いている事柄がありました。それは「ノート力」という考え方です。この言葉自体は2000年代以降に教育・ビジネス領域で徐々に広まった用語で、特に有名になったのは、2008年頃出版されたビジネス書や学習法の本の影響です。「ノート力」は単にきれいにノートを取るスキルではなく、ノートを使って情報を整理し、思考を深め、成果につなげる力を指しており、男女の性別を問わず学生に必要とされるスキルという点からまずこのスキルに着目しました。そうしたところ、ノート力の高いノートには共通点が見られ、それは「色の使い分け」による情報整理の手法でした。ノート力を高めるために「色を使い分ける」というこの方法は、多色展開のサラサクリップを選択するひとつの“理由”になると考え、またその色の使い分けには何かしらの根拠があるのではないかと考えました。

什器用 色の効果ガイドPOP

 

サラサクリップで“ノート力“UP。色の効果を知って勉強の効率をUPしよう!!

新しい価値訴求のビジュアルボードを設置し、色を選ぶ際に有用となる情報を提供することで、商品の選びやすさ・買いやすさにも繋がる売り場づくりを目指しました。また、キャンペーンをフックとしたコーポレートサイトへの導線づくりで、「売り場+Webサイト」を施策の軸とし、この企画・展開案が競合コンペで採用となり、今回の実施に至りました。

売場展開イメージ

ゼブラ様は、2025年7月に「カクをエンターテイメントにする」という企業ビジョンのもと、すべての人にカクことを通したワクワクをお届けする「kakuwaku(カクワク)プロジェクト」を立ち上げています。100年以上の歴史を持ち、日本を代表する大手筆記具メーカー:ゼブラ様の新しい時代における書くことの価値創造が今後も大いに期待されます。

(執筆:UTSUSU編集長 田村典子)

 

会社名 : ゼブラ株式会社
本社 : 〒162-8562 東京都新宿区東五軒町2-9
事業内容 : ボールペン・シャープペン・マーカーなど各種筆記具の開発・製造・販売

2025年8月1日プレスリリース「kakuwaku(カクワク)プロジェクト」始動
https://digitalpr.jp/r/115151

「kakuwaku(カクワク)プロジェクト」特設サイト
https://kakuwaku.hi-mckee.com/s/kakuwaku/?ima=2048

ゼブラ株式会社様コーポレートサイト
https://www.zebra.co.jp/

サラサ ブランドページ
https://www.zebra.co.jp/pro/sarasa/

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